2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で、
江戸時代の戯作者・朋誠堂喜三二を演じているのが、
名脇役として知られる俳優・尾美としのりさんです。
「いつも見かける俳優さんだけど、どんな人なの?」
「結婚してるの?どんな経歴なの?」
そんな疑問を持った方も多いのではないでしょうか?
この記事では、尾美としのりさんが奥さんと結婚したきっかけや
学歴は、大学や高校はどこか、出演中の大河『べらぼう』での
役どころ、大河ドラマ出演歴などを、
私自身の感想も交えて詳しくご紹介します。
尾美としのり奥さんとの結婚のきっかけは柄本明?
尾美としのりさんが結婚したのは1993年、27歳のとき。
お相手はなんと高校時代の同級生だったそうです。
私が驚いたのは、ふたりの交際期間。なんと8年越しの
恋を実らせて結婚されたとのこと。
高校時代は恋人ではなく、当時の彼女との関係を相談できる
“友達”のような関係だったそうです。
その後も、仲の良い飲み友達だったのですが、
彼女として意識するようになり、
結婚に至るきっかけとなったのが、
俳優・柄本明さんとの偶然の遭遇だそうです。
この時のエピソードについて、
尾美としのりさんは、2025.7.18(金)
フジテレビぽかぽかに生出演 で披露されました。
それによると、
下北沢の街を二人で歩いていた時に、
男性から「おいおい兄ちゃん」と声をかけられたのが、
見たら俳優の柄本明さんでした。
そこで、3人で飲むことになったのですが、
連れの友達(後の奥さん)を柄本さんに紹介したところ、
柄本さんは、尾美としのりさんの「彼女」と思ったらしく、
そのつもりで会話してきたそうです。
なので、尾美としのりさんも、だんだん心の中で
彼女として意識するようになりました。
ついには、酔った勢いで「つきあってください。」
と言ったものの、
「酔ってるときは信用できない」と返されたので、
翌日、しらふの時に改めて交際を申し出たそうです。
尾美としのり、プロポーズの言葉は?
また、プロポーズの言葉について問われた尾美としのりさん。
「えっ、そこまで聞くの?」と柔らかくかわしながら、
当時のことを振り返って、
彼女のお母さんが来た時に、尾美さんが得意の
マッサージをしてあげながら、「お礼はいいですよ、
そのうちもっと高価なものをおねだりにいきますので」と
ふっと口をついて言葉が出て、
その言葉に尾美さん自身が、彼女との結婚を意識した、
というように話しておられました。
奥さんの家に挨拶に行った時には、あらたまって
スーツを着ていった尾美としのりさん。
ただ、いざとなるとなかなか言い出せず、
犬がそばへ来て膝をカリカリしそうになるのを、
「スーツだから」と制していたりするうちに、
奥さんのお母さんの方から、水を向けてくれて、
ようやく尾美さんは、お嬢さんと結婚させてください、と
言えたそうです。
そしたら、ロッキングチェアに腰かけていた彼女のお父さんが、
それはめでたい、とすぐOKしてくれて、
今に至る、とのことでした。
ちなみに、友達同士のような夫婦で、
奥さんは尾美としのりさんのことを、
「尾美くん」と呼んでいるそうです。
尾美としのりさんは以前、休みの日は女房と昼から飲んだりしてます
と語っていたこともあり、まさに理想的な夫婦の形だなと
私は思いました。
尾美としのり学歴は?大学や高校はどこ?
尾美としのりさんの学歴ですが、出身高校は、
東京都立大学附属高校の定時制課程(※現在は桜修館中等教育学校)
だそうです。
大学には進学せず、高校卒業後は俳優業一本に絞りました。
中学生のときからすでに芸能活動をしていた尾美としのりさん。
高校時代も映画やドラマの仕事が多く、
1982年には映画『転校生』で小林聡美さんとW主演を務め、
大きな注目を集めました。
その後も『時をかける少女』など話題作への出演が続きました。
私は、尾美としのりさんが、仕事の合間を縫って高校に通い、
学業と俳優業を両立しながら卒業したというのは
本当に立派だと思います。
私自身、高校時代にそこまでの責任を背負うなんて
想像もできなかったので、
当時からの意志の強さと覚悟に敬意を抱かずにはいられません。
尾美としのりのwikiプロフィール、子役から大ベテランへ
尾美 としのり(おみ・としのり)
本名:尾美 利徳(としのり)
生年月日:1965年12月7日
出身地:東京都目黒区
所属:ホリプロ・ブッキング・エージェンシー
身長:174cm/血液型:B型
デビュー:1978年 映画『火の鳥』
趣味:ゴルフ・草野球・格闘技鑑賞・料理
尾美としのり子役のきっかけは幼稚園を休みたかったから
フジテレビ「ぽかぽか」出演の際、お話されていましたが、
幼稚園の時の尾美としのりさんは、
「同じ時間に同じ場所(幼稚園)に行くのは
なんでだろう?」と感じていたそうです。
そしたら、ある日クラスメートのまちだ君が
テレビの撮影で幼稚園を休んだ、と聞き、
「そうか、テレビの撮影なら休めるんだ!」
と知ったそうです。
それまでは、園を休むために年中仮病を使って
いたそうですが、ある時、お医者さんが、
『お母さん、この子に何か好きなことをさせてあげなさい』と
おっしゃったそうです。
(・・・さすがお医者さんですね、幼児の心理まで
お見通しなのですね・・・)
それで、お母様からやりたいことを聞かれた尾美さんが、
『テレビに出たい』と答えたところ、
まちだ君と同じ児童劇団に入れてくれたそうです。
エキストラからのスタートで、
ランドセルをしょってお寺の境内に座って
本を読んでいるのが、初めてのお仕事
だったとのことでした。
尾美としのり若い頃の活躍、日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞!
尾美さんの俳優デビューは13歳のとき。
映画『火の鳥』でスクリーンデビューを果たし、
1983年には映画『転校生』で日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。
1980年代の青春映画ブームを象徴する存在として、
尾美としのりさんは大林宣彦監督作品の常連としても知られています。
『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』、
“尾道三部作”に欠かせない俳優として印象を残しました。
前出の「ぽかぽか」出演の際、
『転校生』の時の撮影エピソードとして、
溺れるシーンの撮影では、本番の頃には潮が満ちてきて
足がつかなくなり、泳げない尾美としのりさんは、
本当に溺れそうになったとの話を披露されました。
私もあの時代の青春映画が大好きで、
あの儚い世界観に、尾美としのりさんの素朴で温かい存在感が
ぴったりだったなと、今でも鮮明に覚えています。
尾美としのり幅広いジャンルで活躍!
その後は、時代劇・現代劇・コメディ・刑事ドラマなど
幅広いジャンルで活躍されている尾美としのりさん。
特に『鬼平犯科帳』の木村忠吾役では、
江戸の町人らしい情の厚さを見事に演じ切り、
視聴者の心をつかみました。
尾美としのりさんは、独特な存在感と巧みな表現力で、
さまざまな話題作に出演し、長年活躍し続けてきました。
さらに、『あまちゃん』で演じたヒロインの父・黒川正宗役は、
多くの人に「尾美さん、いいお父さん役だなぁ」と
感じさせたのではないでしょうか。
私は正宗パパのちょっと頼りないけど優しい雰囲気が
とても好きでした。
演技力はもちろんですが、
“その人自身が役になりきって自然にそこにいる”という感覚。
何よりそれが尾美さんの魅力だと感じます。
尾美としのり『べらぼう』で朋誠堂喜三二!大河出演歴も紹介
2025年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で
尾美としのりさんが演じているのは、
平沢常富(朋誠堂喜三二/ほうせいどう・きさんじ)という人物です。
表の顔は江戸留守居役(いわば幕府の外交官)、
裏の顔は戯作者(洒落やナンセンスを盛り込んだ
いわばパロディ作家)という二面性を持つ
ユニークな文化人で、
のちに主人公・蔦屋重三郎(横浜流星さん)と強い絆で結ばれ、
出版界を支えていくキーパーソンです。
「(前略)若い頃から吉原通いをしていたなんて、
とても魅力的な人物だったのでしょうね!
そう見えれば良いなぁと思います。(後略)」
― 尾美としのりさん(NHK公式べらぼう出演者発表コメントより)
私は、このコメントを読んで、
「尾美さんご自身も、この役をすごく楽しみにしているんだな」
と感じました。洒落っ気のある文化人役ということで、
尾美さんの柔らかさと深みが存分に活かされるのではないでしょうか。
尾美としのりさんの大河ドラマ出演歴
尾美さんは、これまでにも複数のNHK大河ドラマに出演しています。
以下は尾美としのりさんwikiからの引用です。
大河ドラマ(NHK総合)
草燃える(1979年) – 北条泰時
北条時宗(2001年1月 – 12月) – 足利利氏
平清盛(2012年1月 – 12月) – 平維綱
おんな城主 直虎(2017年) – 榊原康政
麒麟がくる(2020年) – 土岐頼芸
べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜(2025年) – 平沢常富
年齢を重ねるごとに役の幅が広がり、
今や時代劇においても欠かせない存在です。
『麒麟がくる』では、美濃の国の守護大名で文化人ながら、
のちに家臣の斎藤道三によって追放される人物を、
『べらぼう』では江戸文化の象徴のような戯作者を演じ、
まさに円熟の演技を見せています。
まとめと、大河『べらぼう』”尾美としのりをさがせ!”で注目
今回は、俳優・尾美としのりさんの結婚エピソードや学歴、
子役時代からのキャリア、そして『べらぼう』での役柄までを
ご紹介しました。
知れば知るほど魅力が増す俳優・尾美としのりさん。
子役からスタートし、脇役として地道にキャリアを
積み重ね、表に出すぎず、でも確かな存在感を放ち続ける姿は、
本当にかっこいいと、私は思います。
今後も大河ドラマをはじめ、映画やドラマで見かけるたびに
「尾美としのりさん出てる!うれしいな」と思わせてくれる
存在でいてくれるはず。
特に大河『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』では、最初の頃、
平沢常富(朋誠堂喜三二/ほうせいどう・きさんじ)の登場時間が
ほんの数秒だったり、通行人のようにさっと横切るだけだったり、
あれ?尾美としのりの平沢常富どこにいた??と、
多くの視聴者が、「尾美としのりをさがせ」と、
注目しました。
私も同様で、その当時の感想をべらぼうキャストと俳優 の
記事の中に書いたものが、下記の文です。
※※※※※
・平沢常富(つねまさ)(朋誠堂喜三二)(ほうせいどうきさんじ):尾美としのり
※尾美としのりさん演ずる平沢常富は、ずっと最初の頃から登場しているものの、
姿を見せるのはほんの一瞬、どこにいる?と話題になったりしました。
ようやく、第12回「俄(にわか)なる『名月余剰』」で、満を持して登場。
しかも、過去の一瞬登場の答え合わせもあり、『尾美としのりはどこ?』と
楽しんでさがしてきたファンには嬉しい演出です。
第12回は蔦重とのシーンも多く、いや、むしろその回は
平沢常富(朋誠堂喜三二)が主人公のようでした。
禿(かむろ)の芝居は、歌舞伎ファンなら面白いだろうなと思いました。
見応えたっぷりの踊り、心に響く朋誠堂の序の語り、そして
純愛映画を彷彿とさせる胸キュンのシーンもあり、私は昼に4Kで観て、
BSも録画もと、何度も見返しました。
私にとって第12回「俄(にわか)なる『名月余剰』」は、大好きな回になりました。
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